【コラム】睾丸摘出手術もSRSもしているのにアンチアンドロゲンはやるな
こんにちは、みさきです。
MTFさんの中には、睾丸摘出手術やSRS(性別適合手術)をやったのにもかかわらず抗男性ホルモン(アンチアンドロゲン)を飲んでいるという人もいるようです
なぜ?
理由を聞いてみると、最近体毛が濃くなってきたような気がする
油汗が増えたような気がする
ヒゲが濃くなった気がする
というのが理由だそうです
心配になってしまうのはわかりますが「気がする」はあまりにも主観的過ぎます
なので、気になるのでしたら一度、男性ホルモン値の検査をしてみてください
手術で睾丸がすでにからだにない状態であれば、男性ホルモンを分泌する量はそもそも女性と変わらないレベルになっているはずです
なので基本的には男性ホルモンは増えません。
普段から女性ホルモン注射しているのなら何も気にする必要はないはずです
ですが、何らかの理由で男性ホルモン値が高くなっていたり、女性ホルモン値が低くなりすぎているのかもしれません
それは自分では判断できないので必ず血液検査をしましょう
血液検査すべき項目
まず検査すべきなのは「血中男性ホルモン値」です。
内科でも美容外科でもできますので、かかりつけのお医者さんに事情を話して血液中の男性ホルモン(テストステロン)の量を計測してもらいましょう
美容外科の場合は保険適用外になる可能性もありますが、基本的には内科でも検査はできます
戸籍の性別が男性のうちは男性ホルモン値の検査は保険適用になります。
戸籍の性別が女性になっていても、先生によっては事情を考慮して保険適用にしてくれる可能性もゼロではないです。
先生とご相談してくださいね
次に、これは必須ではないですが、どうしても気になる場合は血液中の女性ホルモン値も検査してみましょう。
男性ホルモン値が高くなくても、血液中の女性ホルモン値が低いと更年期障害のような症状が出る可能性もあります
50代近い女性の体毛が濃くなったとか、もみあげが濃くなったとかあるらしいですけど
更年期障害で血液中の女性ホルモン値が低くなることで、少し男性化のような状態になるらしいです。
もしその症状がMTFさんに現れたとしても、アンチアンドロゲンを飲むのはやめましょう
血液中の女性ホルモン値が少ないことが原因であって、男性ホルモン抑制薬を飲むほどではないと私は思います
私なら真面目に女性ホルモン注射やっとうと思うくらいです
まとめ
睾丸摘出手術後、SRS手術後の抗男性ホルモン薬(アンチアンドロゲン)は絶対辞めましょう
免責事項
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