女性ホルモンについての知識【2】 卵胞ホルモン(エストロゲン)について
「卵胞(らんぽう)ホルモン」について説明します。
女性ホルモンには、大きく分けて「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」の2種類があります。
卵胞ホルモンは主に、女性らしい身体づくりをする力があり、
MTFの場合、皮下脂肪が付く、筋力が落ちる、腰回りに脂肪が付きやすくなる、
おっぱいが大きくなるという働きを促します。
黄体(おうたい)ホルモンは、妊娠期の女性に多く分泌されるホルモンで、
主に妊娠・出産に関わる身体づくりを助ける作用があります。
長くなるので、今回は「卵胞ホルモン」だけに焦点を当てて説明しますよ!
卵胞ホルモンは、更に3種類ある
日本語では「卵胞ホルモン」といいますが、英語圏では「エストロゲン」と呼ばれています。
(米語: Estrogen, 英語: Oestrogen, 独語: Estrogene)
一言に「女性ホルモン」というだけで、卵胞ホルモン、黄体ホルモンの2種類あるわけですが…
卵胞ホルモンは更にここから3種類に分かれております。 非常にややこし!
ですが、覚えましょう。
↓ ↓ ↓
E2 エストラジオール (まるで戦車)
エストラジオールはエストロゲン(卵胞ホルモン)の一種です。
エストロゲンの中で最も強い生理活性を持ち、
その活性はエストロンの2倍、エストリオールの10倍になります。
まぁ、詳しいことはWikipedia「エストラジオール」を読んで頂きたい。
重要なポイント。
要するに、最も強い威力を持つ卵胞ホルモンだというワケです。
女性ホルモン初期のMTFさん、男性ホルモン値が高く、なかなか下がらないMTFさん、
一気に血液中の女性ホルモン値を上げて、男らしさを排除したい!
そう願っているMTFさんにはエストラジオールをオススメするワケですが、
その理由は、エストラジオールが最も強力だからです。
まるで戦車です
なんとなくイメージ湧いたら嬉しいです。
E2 エチニル・エストラジオール (まるで空母)
※画像はWikipediaより引用(ハリー・S・トルーマン空母)
先ほど説明した「エストラジオール」ですけれども、
飲み薬の場合、普通に摂取すると肝臓で分解されてしまいますので、
威力が弱くなりがちです。
そのことを考慮して考えられたのが「エチニルエストラジオール」というものです。
これは「エチニルエストラジオール」という卵胞ホルモンがあるのではなく、
「エストラジオール」を「エチニル化」させたものになります。
エチニル化? エチニル化というのは…
アセチレン結合をもつ原子団 HC≡C− をエチニル基といい,これをもつ化合物へと変化させることをエチニル化という。主として W.J.レッペによって研究された。高圧下で銅,銀,水銀またはそのアセチリドを触媒として,アセチレンをケトン類,アミノアルコール類,アミン類に付加させる。
─ コトバンクより引用
ちょっとややこしいですが、肝臓での分解&吸収されにくくして、
ダイレクトにホルモンが届くようにコーディネートしたんだと思われます。
言葉で説明すると頭が痛くなるんですが、
これ実際に試してみたことある方は理解できると思いますが、
とにかく破壊力ハンパないです
まるで空母です
私の場合、睾丸摘出手術をしているからなのか、
エチニル・エストラジオールが含まれている、リノラルとか飲んだ後は、
腹痛、頭痛、吐き気に襲われて、1日仕事ができないくらいになります。
睾丸摘出前はこんなことなかったんですが…
とにかく、睾丸摘出後のMTFさんは使う必要ないかもしれません。
それくらい強力です。
E1 エストロン (まるでアサルトライフル)
次は「エストロン」です。
プレマリンとか、エストロモン、プレモンはこの「エストロン」を主成分としてます。
商品説明ページには「結合型エストロゲン」と書かれていますが、
これは「エストロンを主成分としたいくつかの化合物」のことらしいので、エストロン
…と言っても良いのかもしれません。
結合型エストロゲンを主成分としている、プレマリン、エストロモン、プレモンなどは、
多くのMTFが気軽に使っているでしょうし、副作用も比較的少ないと言われています
(とはいえ、全くないワケじゃないよ)
エストロンの生理活性は、エストラジオールの半分、エストリオールの5倍あるので、
卵胞ホルモンの中では中程度の力のあるホルモンです。
強すぎず、弱すぎず。 といったところでしょうか。
その使いやすさと汎用性から、まるでアサルトライフルのAK47のように、
世のMTF業界に広く普及しているホルモンでもあります。
睾丸摘出手術後のMTFが、ホルモン値を安定させるために使っている
ということが多いのではないでしょうか。
E3 エストリオール (のび太くん…)
「エストリオール」は卵胞ホルモンの中で、最弱の生理活性しかありません。
その生理活性能はエストラジオールの1/10、エストロンの1/5程度。
まるでのび太くんです…
いや、やるときにはやるし、負けん気もあります。
ですが、所詮はのび太くんなのです。
ちなみに、MTFの場合、エストリオールは使うことがまずないと思います。
私も19歳から女性ホルモンを開始し、現在27歳なので、8年間も女性ホルモン使ってますが、
一度たりとも「エストリオール製剤」を見たことがありません。
ネットで見たことあるくらいで、実物は見たことも触ったこともないです。
まるで幻ですなぁこりゃ(苦笑)
Wikipediaによると、エストリオールは医療における「ホルモン補充療法(HRT)」でも
副作用が指摘されているようで、現在はあまり使われていないようですね。
まとめ
絵で表現するとこんな感じです。
分かっていただけたら幸いです
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私は女性として社会に溶け込んで生活しています
ネットでは顔出しして、堂々とニューハーフだとか、性同一性障害、GIDだとかバラしてますが
それでも日常生活は女性で生活してます
周囲の人間もぜんぜん元男だと気付いていないというか、
元男だと知ってても女性扱いされるのが当たり前になってます
けっこう自慢ぽく聞こえますね(汗)
ですが、昔から女ぽかったとかは一切ありません
むしろ体もゴツいし、体毛も濃いし、体格もよくて
声も低かったのでかなり男らしい男で生活していました
今でも身長は174cmあるし、足のサイズは28cmです
体が大きいので女性服はXXLじゃないと着られないし
丈が足りなくて不格好になることがほとんどです
っていうかそこらへんの男性よりも体格がいいので
気をつけないと「男が女装してる感」が出てしまいます(涙)
そんな私ですが、女性として生活するためにホルモンの知識を学び
肉体改造の方法を知り、少しずつ確実に一歩ずつ進んで着た結果
今の生活を手に入れることができました。
当然ですけど、私も初心者だったし未経験だったし
男だったし、自分への自信もなくてパス度もゼロだった訳です
肩幅も広くて骨格もゴツい。
こんな私でも行動したら女性で生活できるようになりました。
結局は行動すれば結果は出ていくのです。
誰だって行動すれば女性で生活することができます
(性同一性障害の診断書があるとか無いとか関係なくです)
行動していけば女性として自分に自信を持てるようになり、
自分が望む生活を手に入れることができるのです。
そんな男から女になった方法をこちらの記事で話しています
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免責事項
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- 薬を使用する時に意識すること
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